本日はお忙しいところ、父の葬儀にわざわざ御会葬くださいまして、まことにありがとうございました。
またご鄭重なご弔意ならびにご香志を賜りまして、厚く御礼申し上げます。
明治生まれの父は、家督をゆずりまして以来二十年、悠々自適のうちにすごしておりましたが、昨日明け方○○病院で眠るがごとく八十八才の生涯を閉じました。
若い時から様々な苦労も味わい尽くした生涯ではありましたが、まさに幸せな大往生ともいえる最後であったことは、子として何よりの慰めでございました。
父が、晩年を豊かに過ごすことが出来ましたのも、偏に皆様方のご厚情の賜と深く感謝致しております。
これからは残されたもの力を合わせて父の意志を受け継いでゆきたいと思います。これまで同様のご指導とご鞭撻をお願い致しまして、お礼のごあいさつといたします。 |